この度、幸兵衛窯当主 七代 加藤幸兵衛が、岐阜県重要無形文化財技術保持者「三彩」に認定されました。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
県による認定についての説明は以下の通りです。
三彩は、二種以上の色釉を素地の上に直接掛け分けた陶器(技法)であり、8世紀に中国から唐三彩が伝播して以降、その施釉技法が奈良三彩や美濃焼を含む施釉陶器の発展に大きな影響を与え、日本の工芸史上重要な位置を占めるとともに芸術的にも価値が高い。
加藤氏は、多彩釉陶器の制作技法を高度に体得し、国の重要無形文化財「三彩」の保持者となった父加藤卓男氏の助手として8年に及ぶ正倉院三彩の復元に携わり、これに精通している。そして、現在まで人材育成や若手陶芸家の指導を積極的に行い、その制作技法を伝承することに貢献してきた。